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カヤック東京湾(ほぼ)一周 vol.9「八景島→横須賀(馬堀海岸)」

  • 執筆者の写真: roki
    roki
  • 8月12日
  • 読了時間: 2分
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 2014年8月某日、猛暑の中、前回上陸地点の八景島海の公園の人口浜から漕ぎ始めた。


 小さな湾内には手漕ぎボートの釣り人があちこちで釣り糸を垂れていた。

 

 海にせり出しているジェットコースターの真下を通過。絶叫する人々からは、カヤックでヨタヨタ漕いでいる中年男は全く見えないだろう。


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「危ないから端に寄れ」と釣り船から拡声器で文句を言われ、慌てて狭い湾の隅に移動した。

 隙を見て八景島から追浜方面に漕ぎ渡った。正面は日産自動車の追浜工場だ。

 

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 夏島の住友重工のドック脇を通過。ドックの外側に係留中の古いタンカーを間近で眺めながら漕いだ。波は殆どないが、ここでもまた、巨大な船体に小さなカヤックが引き寄せられていく、ように感じる。風か潮か…

 

 暫く漕いでいくと、前方から大きな汽笛が聞こえた。巨大なビルのような、自動車専用船が動いていた。

 

 汽笛の長さに、行先の遠さが偲ばれる。

仕向地は、どこだろう? 

 

(写真は撮っていないが)

 この後、横須賀米海軍基地の脇を通った。

ここには海上自衛隊の基地も併設している。米海軍の巨大な空母が遠くに見えた。

 

 基地には近寄れないだろうと思っていたが、軍艦の泊まっていない外側は何の支障もなく漕ぐことが出来た。高い塀の見張り台に立っている歩哨の顔がはっきり見える近さだ。

 

 猿島を左手に見ながら南下していった。

遊覧船が近くを通っていく。その引き起こす波を避けながら、ひたすら前に進んで行く。

 

 目的地の馬堀海岸は遠くに見えてはいるのだが、なかなか近づいてこない。

もしかして潮に流されているのでは?と不安になったが、辛抱して漕いでいるうちに到着。

 

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 夕暮れ迫る中、馬堀海岸の東、ほとんど走水に近い浜辺に上陸。 後方に猿島が見える。


 日の暮れた道を折り畳んだカヤックを引っ張って京急馬堀海岸駅まで歩いた。

 駅前には、りりしい制服姿の防衛大学生が溢れていた。 


(つづく)

 


 

                   

 
 
 

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(photo & comments by Hiroki Kawamura)

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