カヤック東京湾ほぼ一周 vol.8「磯子→八景島」
- roki

- 8月5日
- 読了時間: 2分

2014年5月、日本一周を再開。
諸事多忙を極めていたため、約半年ぶりのカヤックとなってしまった。
前回上陸地点の磯子某所からエントリー。

船のドックでもあったのだろうか?
荒れたコンクリートの傾斜が海に入り込み、その上に錆びたレールの跡が。
現場でカヤックを組み立てただけで大量の汗をかいてしまった。とにかく暑い日だった。
隣はヨットハーバー。
係留されたヨット群を右手に見ながら、真っすぐ漕いでいった。

正面には「JERA南横浜火力発電所」。
小さな湾の中に、LNG基地、火力発電所、製油所などが並んでいる。
L字型の巨大な一角を越えて反対側に出た。ここから少し波が高くなった。
磯子の海づり施設を右手に見ながら、対岸の鳥浜町方面に漕ぎ進んだ。
横浜ベイサイドアリーナの様子を覗きながら、二重になっている防波堤にある灯台を目指して漕いだ。

風がやや強くなってきた(風速4m/sくらいか)。
防波堤をグルっと回ってところで、生まれて初めて水上警察に呼び止められた。
警備艇が近寄ってきているのは分かったので、目を合わせないように前だけを見て漕いでいたら、スピーカーで声をかけられた。
何処から来て何処に行く予定か?
それだけ聞かれ、磯子から来て八景島まで行くと普通に答えたら、
「風が強くなってきてますので、気をつけて」と言われただけで解放。
不審者と思われなくて良かった。
いや、思われたから声掛けされたのか!?

三菱重工金沢工場の風力発電用の風車。
実はここを通過した翌年、この工場は閉鎖され、この風車も撤去された。
広大な工場跡地(東京ドーム7個分)は香港系の物流会社が買い上げ、四階建ての巨大な物流拠点を建造。ここでも「日本買い」が進行していたとは…
直線約1.5kmの福浦岸壁の前をひたすら南下。「角」を右に曲がると前方に島が現れた。
八景島だ。
この島は丸ごと「シーパラダイス」となっている。島を丸ごと遊園地とは、何という自然破壊だろうかと思って調べてみたら、この島はもともとが人工島のようだ。
高度経済成長期に横浜港の開発で海岸線が失われたので、市民がレジャーで使える水辺を復活させるために1970年代に埋め立てられたという…
金沢八景大橋をくぐって、海の公園の砂浜に上陸。ここは天然の浜なのか?
どこまでが人工で、どこから先が本来の自然なのか、分からなくなってしまった。

しかし、横浜港を遠く離れて、海の水は確実に綺麗になっていた。
(つづく)



コメント